柴野大造・中乃波木 能登町ふるさと物語2018年8月24日(金)31日(金/再放送)午前8時~8時30分放送

世界ジェラート大使・ユネスコ平和メッセンジャー・能登町ふるさと大使の柴野大造さんと、写真家で能登町ふるさと大使の中乃波木さんが能登町の魅力をお伝えしています。

 

 

 

柴野さんは本場イタリアで最優秀職人を2年連続受賞。弟の幸介さんと共にイタリアンアルチザンジェラートの普及に貢献した功績が認められ、外国人初の文化功労章を受賞しました。ナビゲーターは綿谷尚子。

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 [乃波木のフォトダイアリー] 

photo by 中乃波木

 

 

扇風機へろへろへろと止まりけり

 

緑陰(りょくいん)や十年ぶりの待ち合せ         中十七波

 

 

 

能登の夏は短く、冬はその3倍。7月初め、祭りの炎の熱気と地熱、汗のあばれ祭を皮切りに次から次へと半島は祭で賑わう。

9月半ば、在所の柳田大祭の夜はもう肌寒くなっていて、夏は終わっている。

 

~俳句写真集 寒卵プリンに生まれ変はる午後より~

 

上記の俳句やダイアリーを中さんのナレーションでお届けします。

  

 

 

*下記の「続きを読む」をクリックしてください。ゲスト情報、催しや観光情報をご覧いただけます。 

 

 

[ゲスト] 中十七波さん

 

 

今回のゲストコーナーは前回に続き、中乃波木さんとお母さんの中十七波さんです。

 

~前回~

 

十七波さんは若い頃から旅が大好きで世界各地へ出かけました。

その後、十七波さんが移住したのは石川県の旧柳田村。

乃波木さんと共に都会の喧騒を離れ、緑に囲まれた山小屋で暮らし始めました。

昼は庭のコートでテニスを楽しみ、夜は屋根裏部屋の天窓から星を眺めました。

能登の自然に抱かれ心は満たされたものの、母子の暮らしで贅沢はできません。

そんな当時を2人は懐かしく思い出しました。

 

~今回~

 

中さんは、石川県立工業高校工芸家を卒業後、東京造形大学写真専攻領域へ進学しました。奨学金を得て学業に励む一方、夜遅くまでアルバイトをして生活費の全てを稼ぎました。

 

大学卒業後、80倍の難関を突破し、有名広告代理店に入社してカメラマンとしての仕事が始まりましたが、徹夜が続く過酷な日々が待ち受けていました。

 

「私は大好きな能登をもっと撮影したい」。中さんは夢と目標を実現するために会社を退職し、フリーのカメラマンになりました。写真集Noto発刊し、現在は写真のみならずミュージシャンのプロモーションビデオを手がけるなど、活躍は多方面に広がっています。

 

 

学生時代に絵画を学んだ十七波さんは、乃波木さんが3歳で描いた1枚の絵を忘れることができないと言います。幼い娘に無限の可能性を感じとりました。絵画、映画。母から受け継いだ豊かな感性は、これからも幅広い作品を生むことでしょう。

 

 

 

 

[観光・催しインフォメーション]

 

鉢伏山(オープニング・エンディングで紹介)

 

週末は能登町へ出かけませんか?

鉢伏山標高543.6メートル。眼下には緑の裾野が広がります。

木漏れ日が揺れるブナ原生林ではエコツアーが行われ、人々は風や鳥の声に耳を傾けながらくつろいだ時間を過ごします。

 

インタープリター・森の案内人をしている今井淳美さんは、お茶を飲み、ゴロンと横になってくださいと言います。

 

かつてこの林は、伐採の危機に面しましたが、旧柳田村(現・能登町)が買い取り貴重な自然が失われるのを防ぎました。道の一角には、その当時の模様を伝える看板が立てかけられており、ブナの森を守ろうとした先人の心が伝わってきます。

 

 

     

 

 

小木袖キリコ祭り

 

 

 9月15日土曜日、16日日曜日の両日、能登町小木袖キリコ祭りが開催されます。

 

小木袖キリコ祭りは、御船(みふね)神社の祭礼で、武者絵が描かれた9基の袖キリコが笛や太鼓が響く中、勇壮に練り歩きます。

 

住民は「ヨイトショ」「ヤサカヤッサイ」などと声を掛けながら街を回り、キリコを担いで神社に続く階段を駆け上がる「宮上げ」で祭りは最高潮に達します。

 

 

小木の袖キリコは、能登半島では珍しい奴凧を思わせる大あんどんで、ねぶたの流れを組むものではないかと言われています。武者絵の描き方も良く似ており、日本海文化の影響を受けていると考えられています。

 

 

柳田大祭      

 

能登のキリコ祭りは、2015年に文化庁の日本遺産に認定されました。「灯り舞う半島 能登~熱狂のキリコ祭り」とネーミングされ県内外の人々を魅了しています。

 

8月15日、16日に開催された矢波諏訪祭では、キリコ3基をロープで縦一列につないで押し合い、17日、18日の国重の白山神社の祭礼では、燃え盛る大たいまつのそばを乱舞し、18日には柳田植物公園で各集落からキリコが集結する「ござれ祭り」が行われました。

 

そして、能登最大規模ともいわれるキリコが勇壮に練り歩くのが柳田大祭です。バンバと呼ばれる広場では、大松明に火が灯され、花火が打ち上げられます。

 

昔ながらのキリコが練り歩く姿は圧巻で、夜空に浮かぶ灯りが風情を醸し出してくれます。旧柳田村はキリコ祭りの発祥の地とも言われています。

 

藩政時代、農村を監督・指導する役の、十村(とむら)が地域住民の活気と団結を固くする目的で祭礼を盛んにしたという記録があり、神社や氏神などを統合し、次第に集まって大きな祭りになったのではないかと想像されています。

 

和ろうそくを灯したキリコがゆっくりと進む姿は情緒があり、このお祭りを毎年楽しみにされている方も多いようです。開催は、9月16日日曜日、17日月曜日です。バンバにキリコが登場するのは16日日曜日です。ぜひお出かけください。

 

 

この番組は、翌週再放送でお送りしていますので8月31日にお聞きの方は24日の再放送になります。

次回、9月7日のゲストは、「能登町教育委員会事務局の学芸員で古文書を読み解く寺口学」さんです。

 

 

 

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