柴野大造・中乃波木 能登町ふるさと物語2018年10月5日(金)12日(金/再放送)午前8時~8時30分放送

 

世界ジェラート大使・ユネスコ平和メッセンジャー・能登町ふるさと大使の柴野大造さんと、写真家で能登町ふるさと大使の中乃波木さんが能登町の魅力をお伝えしています。ナビゲーターは綿谷尚子。

 

 

 [乃波木のフォトダイアリー]  

photo by 中乃波木

 

 

 

 田水沸く大黒柱に背を冷やし

あれつきりずうつと空家大西日(おおにしび)    

 

この古民家は15年ほど空家でした。田舎の家は暗い感じがするので早速土間から自力リフォーム。漆喰を帯戸にも上がり(かまち)真ん中は、彫刻家イサム ノグチAKARIシリーズつ。

 

東京大学生頃、店頭気にまいの、が、20年の能登落ち着場所

 

 ~俳句写真集 寒卵プリンに生まれ変はる午後より~

 

上記の俳句やダイアリーを中さんのナレーションでお届けします。

 

*下記の「続きを読む」をクリックしてください。ゲスト情報、催しや観光情報をご覧いただけます。

 

 

 

[ゲスト] 酒垂神社宮司 加藤三千雄さん。

 

 

今回のゲストは、能登町宇出津、酒垂神社宮司 加藤三千雄さんです。

 

十二代宮司の加藤吉彦(かとうえひこ)が残した著作で能登町文化財の「千尋(ちひろ)の浜草と藤のかき葉」から、国文学者の本居宣長に入門した模様を綴った「千尋の浜草」を中心に話を伺います。

 

時は1797年、寛政9年。吉彦は宣長に入門するため宇出津を出立し、伊勢松阪(現在の三重県松坂市)へと向かいました。「千尋の浜草」には、道中の模様や宣長門下生として過ごした日々が和歌と共に綴られています。

 

伊勢へ赴く道すがら、石風呂(現在のサウナ)を体験し、名物伊勢うどんを食したことが記されるなど、当時の庶民の暮らしや食文化の歴史を知る上でも貴重な資料になっています。その旅袋には国学を学ぶ決意を示したこんな歌がかきつけられていました。

 

~おもいいる 学びの道は遠くとも 限りある身の限りたのまん~

 

この身のある限り学び続けようとする、吉彦の溢れんばかりの向学心を感じさせてくれます。さあ、それでは吉彦の歩んだ道を辿ってみましょう!

 

吉彦は能登を通過し、やがて白山と峰続きの山々を左手に見ながら浅野川・犀川を渡り、五月雨で増水した手取川を何とか越え、越前、近江の国、そして5月21日に14日間かけて伊勢に到着します。

 

宣長への入門の手続きを行った後、対面が許されるまでの間、旧知の仲であった仲間の久貞に誘われ、伊勢各所へと足を運びました。

そのひとつに石風呂、現在のサウナ体験がありました。吉彦はとても気に入ったようでこれに関した記述を残しています。

 

そして、吉彦は風呂上りに伊勢名物のうどんを食しました。吉彦は珍しさや名物に惹かれて食べたのでしょうが、それが伊勢うどんの歴史を伝える貴重な資料となりました。伊勢うどんはこの当時から、参拝者はもちろんのこと領民にも食べられていたと想像できます。このことは神社関連の機関紙の記事になりました。

 

宣長に対面を果たした吉彦は限られた時間の中で懸命に学びました。伊勢に到着して二ヵ月半。夢のような日々はあっという間に過ぎ去りました。いよいよ別れの時、宣長は吉彦に餞別の歌を送ります。

 

~けうはかく わかるる君を悔しくも 能登の嶋山のとにぞ思ひし~

 

吉彦はこんな歌を返しました。

 

~わかれても 又かえりこん松阪に 千世もといのる君しいませば~

 

今日で一旦はお別れですがあなたがいる松阪に私は帰ってきます。

どこまでも師匠を追い求める一途な気持ちが伝わってきますね。

能登から松阪へ。千尋の浜草」からは師匠を追い求める姿や学びの大切さが伝わります。

 

~おもいいる 学びの道は遠くとも 限りある身の限りたのまん~

 

吉彦の心は時を超えて語りかけてきます。  

 

       千尋の浜草と藤のかき葉 表紙

 

左から 綿谷さん 中さん 柴野さん 加藤さん 収録後ラジオスタジオ

 

[ハンディやしき ふるさとの記憶館]

 

[衣食住シリーズ・昔の人々の暮らしと食生活 食材やおかず編] 

 

 

出典 内浦町史第二巻民族編 衣食住の変遷 より

 

大正時代の頃まではどの地方でも農家は米を作りながら米のご飯を食べられませんでした。

また、決して豊かとはいえないものの、美味しく食事をいただこうと工夫がなされました。そんな食材やおかずの数々を町の歴史書からご紹介しましょう。

 

だんご

 

十分に実らない米の粉をだんごにこねて茹でます。塩味のあずきをつけたり、黒砂糖をかけて食べると美味しかったそうです。

 

かいやき

 

昔は大きいホタテ貝の殻が浜にたくさん打ち上げられていたので、拾ってきてかいやきに使ったそうです。貝殻に青菜・ナス・イシリを入れていろりや炭火の上で煮ながら熱いところを食べます。ぜいたくしたい時は白身魚や豆腐を用いました。かいやきは美味しくてご飯を食べすぎることもあったそうです。

 

かいみそ

 

ホタテ貝の貝殻に味噌を入れ、シタダミ・・能登ではシタダメと言いますが、これをまぜたりして焼いておかずにしました。味噌だけ焼いても美味しかった

そうです。

 

こっぱ味噌

 

木の皮に味噌をのせて焼いたものです。特に栗の木の皮を使うとうまいといいます。

 

ゆう味噌

 

ユズの上部を切って中身をくりぬき、味噌を詰めていろりの火の近くにおいておくと煮えたようになります。味噌にユズの香りが移って熱いうちに食べると美味しいそうです。味噌がなくなったら、また味噌を詰めて焼き、ユズの皮がふやけて使えなくなるまで何回でも利用したそうです。

 

 

 [観光・催しインフォメーション]

 

秋の味覚と能登牛 肉まつりin能登町

 

キノコのシーズンの到来。秋の味覚と能登牛 肉祭り(のとうしにくまつり)in能登町が柳田植物公園特設会場で10月14日日曜日に開催されます。

松茸など旬のキノコのフリーマーケットに能登牛のバーベキューはいかがですか?

 

今年は姉妹都市の宮崎県小林市が日本一の宮崎牛をひっさげて応援出店します!

能登牛プレミアム焼肉セットおよそ2人分のメニューは、能登牛380グラム、野菜、タレなどがついていて前売り券3千円。当日3千300円です。

 

イベントステージのオープニングアクトを務めるのは、能登高校生の書道パフォーマンスです。

 

能登牛、宮崎牛の試食もあります。どちらも甲乙つけがたいと思いますが、この機会に、ぜひ能登牛と宮崎牛を食べ比べてみてください。

 

柳田中学校のよさこい演舞も圧巻。好評の大抽選会を今年もやりますので、豪華賞品をゲットしてくださいとのこと。全国凧あげ能登大会も同時開催します。

実行委員会の皆さんが美味しすぎたらごめんなさいと言うこの肉祭りは例年、大好評をいただいています。

 

秋の味覚と能登牛肉まつりin能登町

10月14日日曜日、午前9時30分スタートです!!

 

* きのこや野菜等は自然の収穫物につき、品揃え状況が天候や気象により左右されます。

 

* 荒天の場合は中止になることがあります。

 

【問】秋の味覚市実行委員会事務局(ふるさと振興課内)

 電話 0768-62-8532

                 

能登牛プレミアム焼肉セット( 2人分)
 (能登牛380g、野菜、タレ、皿、箸付)
※当日は数量限定で販売します。なくなり次第終了とさせていただきます。
「能登牛」肉まつり
前売り券:3,000 円(税込)  当日売:3,300 円(税込)
能登牛BBQ 限定
チケット販売!!
< お得な前売り券販売期間>

2018 10 1 日(月)から10 11 日(木)の間の平日(9:00~17:00)で能登町商工会(新館)にて販売


能登牛BBQ チケットに関するお問い合わせ先 能登町商工会 0768-62-0181


10:00~ 能登高校生「書道パフォーマンス」 

10:30
~ 第1回 能登牛・宮崎牛の試食

11:00~ 第1回 ゆるキャラ大集合

12:00~ 柳田中学生「柳中よさこい」

12:30~ 第2 能登牛・宮崎牛の試食

13:00~ 第2 ゆるキャラ大集合

13:30~ お楽しみ抽選会


姉妹都市宮崎県小林市出店!!農協牛乳試飲(吉尾牧場協賛)、お菓子つかみ取り(お子様限定)など

 

 

 

セミナーハウス山びこそば打ち体験

 

 

新そばが11月から登場します。能登町黒川のセミナーハウス山びこでは、そば打ち体験ができます。石引製粉した能登のそば粉でつくる「ひきたて、うちたて、ゆでたて」のそばは美味しさ抜群です。

 

料金は大人540円、小人320円、材料費は8人分の量で2160円です。一年を通して開催していますが予約が必要です。

セミナーハウス山びこの電話は、0768-76-1611、0768-76-1611です。

 

ラジオかなざわは、インターネットサイマル放送に対応しています!

パソコンやスマートフォンからお楽しみいただけます!

インターネット放送はこちらから

 

 

この番組は、翌週再放送でお送りしていますので10月12日にお聞きの方は5日の再放送になります。

次回、10月19日のゲストは、「東京から能登町に移住した山城誠次さんです。