柴野大造・中乃波木 能登町ふるさと物語2018年10月19日(金)26日(金/再放送)午前8時~8時30分放送

世界ジェラート大使・ユネスコ平和メッセンジャー・能登町ふるさと大使の柴野大造さんと、写真家で能登町ふるさと大使の中乃波木さんが能登町の魅力をお伝えしています。ナビゲーターは綿谷尚子。

 

 

 [乃波木のフォトダイアリー] 

photo by 中乃波木

 

 

奥能登の一村いっそん涼し庭に墓

 

旧柳田村は、自宅の庭や畑にお墓がある。

ダイアナ妃も自宅の庭で眠っていらっしゃる。

まるで英国の貴族のように贅沢に感じた。

庭や畑に咲いた花がいつも添えられている   中十七波

 

 

~俳句写真集 寒卵プリンに生まれ変はる午後より~

 

上記の俳句やダイアリーを中さんのナレーションでお届けします。

 

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ゲスト情報、催しや観光情報をご覧いただけます。

 

 

【ゲスト】 能登町に移住した山城誠次さん

 

今回のゲストは3年前に東京から能登町に移住した山城誠次さんです。

 

山城さんは都会の喧騒を離れ、春蘭の里から程近い山間の一軒家で暮らしています。薪を割り、釜で米を炊き、ご自分で収穫した野菜を調理。また、今年3月に肉や魚など動物性の食材を使わない、野菜や穀物を用いたお料理を提供するカフェ、梅茶翁(ばいさおう)を開きました。

 

山城さんは畑を耕し、海では漁船に乗り込み漁を行っています。海で漁を行い、畑を耕して日が暮れたらお気に入りの一軒家に戻ります。テレビを置かない、疲れたらぐっすり眠る。東京にいるころより睡眠時間は増えているとのこと。自分流を貫き、充実したNOTO LIFEを送る山城さん。都会の喧騒から離れて暮らす中で、本当の人生を見つけました。現代の人々が忘れかけている大切な暮らし。能登町の自然に抱かれ、山城さんは充実した日々を過ごしています。   

 

【ハンディやしき ふるさとの記憶館】 

 

[衣食住シリーズ 昔の人々の暮らしと食生活 食材やおやつ編]

 

出典 内浦町史第二巻民族編 衣食住の変遷より

 

昔の食生活は決して豊かとはいえないものの、食べ物を美味しくをいただこうと様々に工夫がなされました。今回はそんな食材や子どものおやつを町の歴史書からご紹介しましょう。

 

 

べんなす・べんだいこん

 

イシリをとったカスにナスやダイコンを一夜漬けにし、これを焼いて食べると美味だったそうです。

 

柿餅(かきもち)

 

これはコンビニやスーパーマーケットで打っているカキ餅ではなく、秋になると木に実る果物の柿を用いた柿餅です。モチゴメを炒って石臼(いしうす)でひき、粉にします。木に実ったまま、うんだ渋柿のへたをとって、粉と共に臼の中でまぜて餅のように搗きます。これを押し餅にして四角に切って食べます。日がたっても固くならず、おやつ代わりに食べたそうです。

 

あぶり柿

 

渋ガキをいろりの灰の上に置いて火にあぶると早く甘くなるのでおやつにしました。

 

じゅず栗

 

生の栗を一晩塩水に浸してから二日ぐらい乾かします。入り鍋で炒って糸でつなぎ、輪にして軒下や二階などにつるして乾燥させます。

そのままかじると美味で子どものおやつにしたり正月に用いたそうです。

 

みそさし

 

 

稲を5、6本ゆわえ先を少し焼いて固くします。味噌豆用に柔らかく煮たダイズを二十粒ぐらいずつ稲に刺していろりの上につるして乾かしておきます。1週間後ぐらいに食べるとかたくなって美味しいそうで、子どもの楽しみのひとつだったそうです。

 

 

【観光・催しインフォメーション】

                                

秋の味覚と能登牛 肉まつりin能登町

 

秋の味覚と能登牛肉祭り(のとうしにくまつり)in能登町が柳田植物公園特設会場で10月14日日曜日に開催されました。

祭りで初めての競演となる能登牛と宮崎牛の串焼きや町内産キノコ類など多彩な食を来場者が堪能しました。能登町の姉妹都市・宮崎県小林市が初めてブースを出展し、宮崎牛の串焼きを販売しました。

 

宮崎牛は全国和牛能力共進会で3大会連続で最高賞を受賞しており、最高級の牛肉の味を確かめようと来場者が長い列を作りました。能登牛と宮崎牛の食べ比べコーナー、マツタケなどのキノコも人気でした

 

全国凧あげ能登大会も開かれ、青空に大きな凧を浮かべました。風を受けて舞いあがった凧は青空に弧を描き、いつまでも飛び続けていました。 

 

 

 

いどり祭り 

 

晩秋の能登町。11月7日夜。

鵜川の菅原神社では、大鏡餅をけなしあう「いどり祭り」が開催されます。用意された直径1.2メートルの大鏡餅を前に、来年の餅を造る当番は、今年の餅やお膳の餅などについて様々な難癖をつけ、悪口・・「いどり」が始まります。

 

当番の地区が奉納した直径およそ1.2メートルの大鏡餅を披露すると、ほかの地区の氏子が「乾いてしもうて餅かせんべいかわからんぞ」とか、わざわざ隅々までチェックをするようになんども何度も裏返しながら、しまいには「チューインガムのようだ」などとけなしたり「えらいひび割れとるさかい、地震におうたんか」と餅の出来具合に難癖を付けます。

 

地区の氏子はさんざんに悪態をつき、対する方はいろいろ弁解しますが、容易に治まらないので神主が仲裁に入って話が治まるという珍しい神事です。今年の餅の悪口を言うことで来年の豊作を願います。祭りは500年続くとされ、いどりと弁明はユーモラスで、見る人の笑いを誘います。祭りは、石川県の無形民俗文化財に指定されています。

 

 

  

次回、11月2日のゲストは、菅原神社宮司の梅田真人さんです。

「いどり祭り」についてお話を伺います