柴野大造・中乃波木 能登町ふるさと物語2019年1月11日(金)2019年1月18日(金/再放送)午前8時~8時30分

 

世界ジェラート大使・ユネスコ平和メッセンジャー・能登町ふるさと大使の柴野大造さんと、写真家で能登町ふるさと大使の中乃波木さんが能登町の魅力をお伝えしています。ハンディやしきふるさとの記憶館では町の歴史をご紹介します。ナビゲーターは綿谷尚子。

 

 

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 [乃波木のフォトダイアリー]

 

~めしひてふ田の神送る春の雪~ ~あえのこと築100年の隙間風~

 

自然と共に暮らす村は、神に捧げる行事が多い。十二月の初めに田の神様をお迎えし、二月のもっとも寒い時期にお見送りをする「あえのこと」。目の不自由な神様を田まで迎えに行き、手を差し出して声をかけ家に招きいれ、姿の見えない神様に実在するかのようにお風呂の湯加減をたずね、ご馳走を並べておもてなしをする。

 

 

中さんの写真とお母さんの俳句で綴る俳句写真集、「寒卵(かんたまご)プリンに生まれ変はる午後」より。親子が初めての土地で生きる姿や美しい自然が描かれています。

 

上記の俳句やダイアリーを中さんのナレーションでお届けします。今回は、能登町柳田植物公園施設長・馬場信義さんの「あえのこと」の実演もお送りします。

 

 

photo by 中乃波木

 

【ゲスト】

 

今回のゲストは、能登町の秋吉地区アマメハギ保存会会長の「天野登」さんです。

 

とっぷりと日が暮れ、暗闇に包まれた秋吉地区。静まり返った山々からは時折、獣のいななく声が聞こえます。そんな集落に突然鬼が現れるのですから、幼子は本物だと思い泣き叫びます。

 

アマメハギは国指定重要無形民俗文化財で国連教育科学期間(ユネスコ)政府間委員会は2018年11月29日、「能登のアマメハギ」「秋田県の男鹿のナマハゲ」など8つの県、10の伝統行事で構成する「来方神 仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録すると正式決定しました。

 

アマメとはいろり端に長時間いる時にできるタコのことで、小中学生が扮した鬼は2月3日、「アマメを作っている者はいないか」と声をあげながら幼子を戒めます。

 

アマメハギは田の耕作開始を前に農家を外へ促す意味もあり、この行事が終わりしばらくすると能登に待ち遠しかった春が訪れます。天野さんは少年時代に仲間と徒党を組み、仮面をつけて集落を歩いた楽しい思い出が忘れられず、後世に残したいと願っています。

 

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中さん   綿谷さん         柴野さん   天野さん

【ハンディやしき ふるさとの記憶館】

 

[伝承・迷信 柳田村編!]

 

出典 能登町文化財・神和住の真念寺の鬼簿帳

 

昔むかし能登の柳田に、とっても筆まめなお坊さんがいらっしゃいました。その方は、浄土真宗大谷派真念寺9代目ご住職の慶俊さんです。今回は、慶俊和尚が記したオーロラ目撃談をお伝えしましょう。

 

時は明和7年・1770年9月17日夜のことです。静かな山間のお寺に激震が走りました。なんと、ご住職が空を見上げますと、北の空が怪しげに赤く染まっているではありませんか。

 

 

「北ノ方ノソラ大火ノ如クアカミダチ 其中ニ日アシノ如ク光明アリ」(きたのそら たいかのごとくあかみだち そのなかに ひあしのごとくこうみょうあり)と書きとめました。

 

現代文ですと「北の空が大火事のように赤くなり、その中に光が雲間から指すような現象が現れた」といった感じになります。

 

専門家によりますと、まれに低緯度で出現するオーロラらしいのですが、村人はさぞ驚いたことでしょう。

 

 

このご住職の日記は続けて、能登半島地震に甚大な被害を与えた大地震が発生した41年前にも同じ現象が起きたと記しています。

 

「海の底が焦げ、その光が天に映っているのではないか」・・・・

と言った人もいたとか。

 

 

 

 慶俊和尚が記したオーロラ目撃談でした。

 

 

 

 【インフォメーション】

 

 [のと寒ぶりまつり]

 

「のと寒ぶりまつり」は、1月20日日曜日に宇出津港いやさか広場で開催されます。「宇出津港のと寒ぶり」は商標登録の地域ブランドです。今季は年末から豊漁が続き、水揚げ量は不漁だった前期をすでに上回っています。10キロ以上の大型も多く港は活気づいています。

 

解体ショーでは、お刺身にして振る舞い、グルメテント村では、ぶり大根、ぶりしゃぶ、ぶりの照り焼きなど、ぶり料理がいっぱいです。この他にも能登丼、お寿司など美味しい物が並び、水産加工品、農産物など盛りだくさんです。宇出津港直送鮮魚市も行われます。会場の一角には飲食用のテントが用意されています。

 

スタートは午前9時30分。解体ショーは午前10時30分からで、ぶりの刺身のふるまいは午前11時30分と午後1時30分頃の2回を予定しています。毎回長蛇の列ができますからお早目のお出かけをおすすめします。

 

ゴロゴロと雷鳴とどろくブリ起こしもなんのその。天が太鼓を叩いておまつりを祝福していると思いましょう。1月20日日曜日は宇出津港の「のと寒ぶりまつり」にお出かけください。

 

この番組は、翌週再放送でお送りしていますので1月18日にお聞きの方は12月28日の再放送になります。次回、1月11日のゲストは、秋吉地区アマメハギ保存会長の「天野登」さんです。

 

 

この番組は、翌週再放送でお送りしていますので1月18日にお聞きの方は1月11日の再放送になります。次回、1月25日のゲストは、能登町柳田植物公園施設長・馬場信義さんです。あえのこと」の実演もお送りします。