世界ジェラート大使・ユネスコ平和メッセンジャー・能登町ふるさと大使の柴野大造さんが、レポートや取材を元に、能登町の暮らし、自然、観光情報等をお届けします。世界農業遺産に認定された里山里海や、地域が育んだ豊かな自然や文化の中で生活する人々の姿を全国に発信し、魅力の創出とふるさと再発見につなげるものです。レポーターはハンディやしき、ナビゲーター綿谷尚子。
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【今回の放送]
数々の力士のテーマソングを作るシンガーソングライターの北脇貴士さんが、能登町出身の第6代横綱「阿武松 緑之助」をご紹介します。
阿武松緑之助は、1791年、能登国鳳至郡七海村、現在の能登町に生まれ、初土俵から30連勝を達成するなどの快進撃を続け、1828年に第6代横綱に昇進しました。緑之助は強いだけでなく、ふるさとや江戸の人々に愛され、数々の伝説が生まれました。
千石船をひとりで引き揚げたと怪力伝説、道を歩いて手を伸ばしたら二階に届いた、落語「阿武松」ではこんなお話が語られています。
~能登から江戸へ出て相撲部屋に入門しますが、とにかく食べるご飯の量が半端じゃない。何十杯も食べる人並みはずれた大食漢が災いし、一度は相撲部屋を追い出されてしまいます。この世の名残にと入った旅籠の飯屋でその食べっぷりに感心した主人に見込まれ、紹介された新しい師匠の元で快進撃を続け、やがては大名のお抱え力士となり、見事に立身出世を果たしたというストーリーです~
偉業を讃える石碑は昭和12年、故郷の能登町七海の海岸沿いに建てられました。高さは5m15㎝で力士の石碑としては日本一の大きさとされています。巡業で訪れた力士が立ち寄ることもあり、いまもなお人々の尊敬を集めています。
数々の力士のテーマソングを作るシンガーソングライターの北脇貴士さんは、お父様が緑之助と同じ七海のご出身で、幼い頃から緑之助伝説を聞かされ育ったそうです。地元で語り継がれてきた秘話の数々はラジオをお聞きください!
【インフォメーション】
【酒樽がえし】
奥能登に春の訪れを告げる愉快なお祭り「酒樽(さかたる)がえしが2日、能登町藤波で行われ、下帯姿の男衆13人が田や海で威勢良く酒樽を奪い合い、豊作と大漁を祈願しました。
2日は雪が降りましたが午後2時の開催時刻には青空が広がりました。 男衆は寒さもなんのその。神目(かんのめ)神社でおはらいをうけたあと、地酒をなみなみと注いだ酒樽を担ぎ、「わっしょい わっしょい」と声を張り合わせて集落を走り回り、水田へと進みました。酔いもあるのでしょうか。笑いながら酒樽を奪い合い、足をすべらせて田にひっくり返る人もいます。童心に帰って無邪気に泥遊びをしているようでもあり、とても楽しそうに見えます。
田に続いては辺田(へた)の浜と呼ばれる浅瀬の海へ移動し、水しぶきを上げて一心不乱に樽を追いかけました。珍しいお祭りを撮影しようとカメラマンたちが周囲をぐるっと取り囲んでいます。
海に面した能登の町。酒樽がえしと共に訪れる新しい季節。水色の空と青い海が広がります。
この番組は翌週再放送でお送りしていますので、12日にお聞きの方は5日の再放送になります。
次回4月19日は、元、能登町の小学校教頭で猿鬼伝説に魅了され平成5年に発刊した書籍「伝えたい残したい私たちの宝 猿鬼伝説」の編集委員長を務められた「仲谷由美」さんです。
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