柴野大造 能登町ストーリー 2019年10月4日(金)11日(金/再放送)午前8時~8時30分

世界ジェラート大使・ユネスコ平和メッセンジャー・能登町ふるさと大使の柴野大造さんが、レポートや取材を元に、能登町の暮らし、自然、観光情報等をお届けします。世界農業遺産に認定された里山里海や、地域が育んだ豊かな自然や文化の中で生活する人々の姿を全国に発信し、魅力の創出とふるさと再発見につなげるものです。レポーターはハンディやしき、ナビゲーター綿谷尚子。

「小木袖ギリコ祭り」が9月21日・22日に行われました。夜は、9基の袖ギリコを御船神社へ引き上げる「宮上げ」が行われました。高台へと続く坂道からは太鼓や楽し気な掛け声が聞こえてきます。

*「続きを読む」をクリックしてください。番組内容をご覧いただけます。

 

 

ラジオかなざわは、インターネットサイマル放送に対応しています!

パソコンやスマートフォンからお楽しみいただけます!

インターネット放送はこちらから  

[今回の放送] 郷土史の実証 

 

[出演]旧柳田村で暮らす東美智子さん。番組でもおなじみ、元小学校教頭で郷土の歴史をこよなく愛する仲谷由美さん。

 

幕末から昭和の歴史が記された郷土史には、様々な時代を生きた庶民の記録が残されています。資料を読むと、貧しくとも家族や村人が支えあいながら生きた姿が浮かんできます。そしてそれは日本の地方の暮らしに共通していたのではないでしょうか。今回はこれを伝えようと郷土史の実証を試みました。

 

幕末に生まれた曾祖母の姿、戦前戦後の「そば粉団子の味噌汁」、「大根ご飯」、極めつけは「ネムノキシャンプー」です。物資が乏しく洗髪剤が手に入らなった当時、旧柳田村の人々はネムノキの煮汁でシャンプーを作りました。

 

番組では、「ネムノキシャンプー」、そば粉団子の味噌汁」、大根ご飯」を作り、試食やシャンプーで油汚れをを落とす実験を行いました。昔の寝具「寝箱」の説明、農耕神事の「アエノコト」の実演もお聞かせします。

 

 

左から 東美智子  仲谷由美さん  ハンディやしきさん

 

ネムノキシャンプー

戦前戦中は、道端に生えているネムノキでシャンプーを作りました。番組ではネムノキシャンプーを再現し、本当に汚れが落ちるのか実験しました。結果は大成功。マーガリン(植物油脂)をつけてベトベトになった指先をシャンプーで洗うと「あらキレイ!」油が落ちているではありませんか。自宅で髪を洗ってみたところ頭皮の汚れも落ちました。

 

化学の専門家に聞いたところ「ネムノキシャンプーを試したことはないが、植物はアルカリ性なので油が剥離するのではないだろうか」とのことでした。ヒーリング系の心地よい香りが漂います。屋外キャンプ時の洗剤にいいかもしれません。ただし皮膚が弱い方はご注意ください。

 

[作り方] コツはネムノキの枝ではなく葉を用いること。葉を5分程煮ると出来上がります。温めて用いると効果があります。

 

[生息場所] 道端、空き地などいたるところに生息しています。

 

 

道端でネムノキをGET

葉を5分程煮る

ネムノキシャンプー完成 ヒーリング系の心地よい匂いが漂います。

 

 

大根ご飯

貧困や空腹と対峙しながら白米に大根を入れて炊き上げたのが大根ご飯。試食をしましたが予想を覆す美味しさにビックリ。アジシオやゴマを少量かけると、さらに美味しさが増します。当時は食糧不足から考案されたメニューですが、現代人にとってはダイエット食になるのでは?

 

 

アエノコト実演

能登町では12月5日と2月9日にアエノコトが行われます。田の神様を家に招いてもてなす伝統の農耕儀礼で、農家の主人が水田から迎え入れた神様を古式ゆかしく料理や風呂でもてなし、今年の実りに感謝をささげるものです。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産で、国指定重要無形民俗文化財でもあり、能登の「宝」と呼ばれています。

copyright 石川県観光連盟

 

インフォメーション

秋の味覚と能登牛肉祭り(のとうしにくまつり)が今年も開催されます。バーベキューで美味しい能登牛を堪能するプレミアム焼肉セット、キノコのフリーマーケット、事前予約で牛鍋、松茸ごはん、きのこ汁や天プラなど味わえるイベント特製ランチなど、秋の食の魅力がたっぷり詰まった催しです。

この番組は翌週再放送でお送りしていますので、10月11日にお聞きの方は4日の再放送になります。次回10月18日は、鵜川の菅原神社 宮司の「梅田真人」さんです。明治時代、吹雪の津軽海峡で沈没する青函連絡船から乗客を救い海に命を捧げた 鵜川生まれの偉人、久田佐助船長や地域に伝わる事柄をご紹介します。