視覚障害ラジオステーション2020年9月29日(火)/10月6日(火/再放送)ラジオかなざわ ラジオななお 午後6時~6時20分 ラジオこまつ 午後7時~7時20分

視覚障害者の方々の就労支援と社会環境の向上を目的に、金沢市から情報を発信する、「あうわ」視覚障害の働くを考える会をパーソナリティーに迎えて放送しています。人に優しい街づくりは住みよい社会を形成します。番組を通して一緒に学ぶ機会にしませんか?視覚障害者の方々の日常を知り、互いの距離を縮めましょう。インターネット放送はこちらから 

〇今週の放送

社会に大きな功績を残した視覚障害者の方々をご紹介するコーナーです。今回ご紹介するのは、視覚障害者の就労と鍼灸治療に大きな功績を残した、奥村三策です。幕末の金沢に生まれた奥村は、東洋と西洋の医学を学ぶ機会に恵まれ、多くの知識を習得しました。やがて家族を連れて上京。さらなる高みを目指して訓盲唖院に入学します。しかし、その高い専門知識に気づいた学校は、生徒から教師になるよう諭し、奥村はこれを受け入れて教壇に立つ決意をします。彼は授業を通して後進の育成に務め視覚障碍者の就労を後押しするのでした。しかし西洋化を急ぐ時の政府は鍼灸治療に懐疑的で、あろうことか鍼灸治療の断絶をもくろみます。奥村たち一同はこれに果敢に挑み、政府の提言を撤回。今日に続く視覚障害者の道筋を作ったのでした。奥村は数々の専門書も発表し、周囲から慕われましたが明治45年に惜しくも他界。その功績を称え、ふるさと金沢の街並みを見下ろせる卯辰山の一角に顕彰碑が建立されました。

 

〇ゴールボール体験会開催のお知らせ

 

ゴールボールは、鈴の入ったボールを転がし、相手のゴールポストに入れるチーム競技です。スキーのゴーグルのようなアイシェードをつけることにより、視覚障害者と晴眼者が一緒に楽しめます。このゴールボールの体験会が

10月18日日曜日午前9時頃から金沢市総合体育館で開催されます。体験をご希望の方は、090-8987-8856までお問い合わせください。

 

〇石川県視覚障害者協会からのお知らせ

 

点訳・音訳ボランティア養成の講習会を開催します。点訳・音訳とは視覚に障害がある方のために、墨字(活字)の資料を点字・音声に変換することです。令和2年度は、10月末から令和3年2月にかけて開催します。講習は毎週1回、13時~16時の3時間で全16回を予定しています。詳しくは

石川県視覚障害者協会076-222-8781までお問い合わせください。

~番組を伝えてください~ 病気や怪我で後天的に視力を失った方も多く、視覚障害者の人数が分りにくい状況にあります。ご家族や知人で視覚障害者の方がいらっしゃいましたらこの番組をお知らせください。1人で悩まずラジオステーションの仲間になりませんか?スマホやパソコンなら全国でお聞きいただけます。

~お手伝いしましょうか~ 視覚障害者の方が白杖(はくじょう)と呼ばれる白い杖をついて歩いていたら声をかけましょう。駅のホーム、交差点や曲がり角、建物入り口の段差など街の中は危険がいっぱい。「お手伝いしましょうか?」そのひと言が大きな助けになります。誘導は肩や肘(ひじ)を持ってもらい自然に歩いてください。また、点字ブロックの上に物を置いたり駐車しないようにしましょう。